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個人質問を行ないました① 商業地域にある教育施設等における日影問題について

2019年03月06日13:00

 今日の「日記」では、昨日の本会議個人質問、
・商業地域にある教育施設等における日影問題について
・区役所・支所における「おくやみコーナー」について
 を2回にわけて報告します。
 【藤井、演壇にて】
 通告に従い、まずは商業地域にある教育施設等が日影になる問題について質問します。

 この議場のすぐ近くにある、名古屋教会幼稚園から「園児たちが健康に育つ、環境を守ってほしい」と、相談の声がありました。
この幼稚園西側のコインパーキングがあった場所に昨年度、3階建ての会館が建築され、南側には今年度、15階建てのマンションが建築されました。こちらは園舎隣地で建設中の写真です(パネル)。幼稚園は商業地域にあたるため、建築基準法の日影規制はありません。
 結果として、幼稚園は西側と南側、両方から日差しが遮られました。先生の話によると、「この冬は、午前11時以降、園児たちが活動する時間帯は日影です」とのことでした。さらに南東にあたる位置には今後、高さ90mの建築物の計画があります。

 先日、幼稚園に参りました。三輪車で元気よく遊ぶ園児に「楽しく遊んでいるね」と声をかけたら「うん、でもお庭、寒くなった」の言葉が返ってきました。マンションを指さし、「あの大きいお家がね」と話す園児もいました。先生や保護者からも「冷たい園庭で子どもたちを遊ばせるのか」との声が寄せられました。
 
 子どもの心身の発達のために日光は非常に重要であることを改めて先生の皆さんから伺いました。
日光を浴びることで体内時計の動きを正常にし、日中にしっかりと活動し身体を動かすことで,健康な体づくりに役立つこと。日光を浴びることで、心が穏やかになり精神的にも良い影響を与えること。また子どもが季節によって変化する日差しの強弱を身体で感じ、さまざまなことを学ぶ大切さがあります。
 幼い子どもたちにとって、見上げると目の当たりにする中高層建築物のもたらす圧迫感は、正にそそり立った絶壁としか言いようがないでしょう。

 本市には「名古屋市中高層建築物の建築に係る紛争の予防及び調整等に関する条例」(以下、「条例」)があります。条例では、中高層建築物を建築しようとする建築主に対し、保育所、幼稚園など教育施設等が日影になる場合には、建築主は「日影の影響について特に配慮し」「当該施設の設置者と協議」しなければならずとあり、また、この配慮や協議の結果は市長に報告しなければなりません。

 先の幼稚園のケースでは、この条例に基づいて、建築主は園庭の南側をあける配慮をしたとし、協議がなされました。しかし、幼稚園や保護者の皆さんは、十分に日照を確保されたとは言えないと納得されていません。

 園長先生は話します。「都会の真ん中にある、私たちの小さな幼稚園の園庭では、これまで子どもたちが、土や水に触れ、花や虫たちと戯れ、陽の光や、そよ吹く風に季節の移り変わりを感じながら遊び、育ってきました。一部の大人たちの都合で、その環境が奪われるのは許されません」。

 また園長先生からは、「マンション建設工事前の2017年2月、市長さんが幼稚園に訪問されました。その時、先生たちの話をお聞きになり、『なんとかせな、あかんな』と、話されていました」と聞きました。

 そこで河村市長にお聞きします。幼稚園の先生や保護者の皆さんの訴えをどのように受け止められましたか。
 また、「なんとかせな、あかんな」と話されたとのことですが、その後、2017年夏にマンション工事が着工し、幼稚園の隣にマンションが建築されました。この間、どのような指示を出されたのか。お答えください。

 さて本市では昨年度、条例の対象となった建築計画が494件あり、そのうち教育施設等と協議をしたのが61件でした。教育施設等の周辺だけで、教育施設に影を落とす建物がこれだけあります。
 都心に住んで子育てしようとしたら、教育施設等が日影になってしまう。たとえ、都心の幼稚園や保育園であっても、これらの教育施設等が必要とされている以上、子どもの健全な発達に必要な環境は、私たち大人がしっかりと守らなければなりません。

 そこで住宅都市局長にお聞きします。条例はありますが、教育施設等の周辺で建物が、続々と建築されています。特に商業地域では、建替え等の際にも、高さ制限や容積率限界までの高いビルが建てられる場合が多く、現在、建物の間からわずかに得られている貴重な日照ですら失われる恐れがあります。
 日照を受ける教育施設等の側に立ち、子どもたちが一定の日照時間を確保することができるように、周辺の建物などの高さを規制することはできませんか。お答えください。


 【市長】
 大津橋の角の幼稚園のことですけど、二年前の二月ですかね、行きまして、最近のことですけど、残念なことでしてね、でっかいビルが二つ建っちゃって。
 行ってすぐ、住都(局)の誰かに「何とかしてちょー」と。南と西と二つありますでね、「何とかならんか」と。これ法律上のことがありますんで、「あと交渉して」と言っとったんだけど、若干セットバックはしてくれたようですけども、まあそういう結果になりまして。
 幼稚園なんかの日照がバサッと奪われることは本当にええことではないですよ、これは。残念だったけど、力不足だったということでございます。


 【住宅都市局長】
 特定の建物や敷地が日照を確保できるように周辺の建物の高さを規制することは、後から建てる者が不利になり、公平性に欠ける規制になります。また、当時においては影の長さが広範囲に及ぶので影響範囲が大きく、過度な規制は財産権を侵害する恐れがあります。こうしたことから、特定の建物に日照を確保できるように、周辺の建物に高さを規制することは、できないものと判断しています。
 商業地域は主として商業の利便の増進を図る地域であり、このような地域に日影制限を定めることは公法上の規制としては不適当であるとの考えから、建築基準法では日影規制を定めることはできないとされています。

 しかしながら本市では中高層建築物の紛争の予防及び調整に関する条例を定め、用途地域によらず、教育施設に影響を生じさせるような中高層建築物を建築する場合は、日影の影響について配慮や協議を求めております。
 この条例の対象となる中高層建築物で、教育施設と協議が必要なものは概ね50~60件でございますが、多くは紛争に至ってはいません。建築確認の前に建築主と教育施設との間で、建物の立て方や工事のすすめ方について、協議をしていただくことで、紛争予防に、一定の効果があるものと考えています。

 ご質問の件につきましても、この条例にもとづき建築主に対し丁寧な協議を求め、調整をしてきたところでございますが、和解に至ることができず残念に思っています。
 今後もできるだけ紛争が起きないように建築主に対して配慮や協議を求め、調整に努めてまいるのでご理解賜りますようお願いいたします。


 【藤井、自席にて】
 市長と住宅都市局長から、それぞれ答弁をいただきました。
 都心部において、にぎやかな街づくりと子育てしやすい街づくり。この2つのバランスが取れたまちづくりが、重要だと考えます。
 
 条例についての答弁もございましたが、条例が制定された18年前と比べると、この間、個別に容積率が緩和され、大きな建物が増えています。一方、商業地域内での日影規制はなかなか難しい状況です。
 その結果、建物単独の日影だけでなく、周辺の建物からも日影が生じます。
ある建物が日影に配慮して建築しても、次の建物からまた別の建物の日影を受けるようでは、教育施設での日影が増えるばかりです。
 これでは都心部の教育施設等にとって周辺環境が悪くなるだけではないでしょうか。

 そこで住宅都市局長に再質問します。条例にある配慮と協議の義務付けは、紛争予防には一定の効果はあると答弁ありましたが、先に紹介した幼稚園のように、商業地域で日影規制がなく、周辺の建物から次々と日影が生じてしまう事例があります。このような事例については、より一層の配慮が必要と考えます。住宅都市局長は、どのようにお考えかについて、お聞きします。

 【住宅都市局長】
 「名古屋市中高層建築物の建築に係る紛争の予防及び調整等に関する条例」第4条に、市の責務として中高層建築物の建築に際し、居住環境の保全及び形成が図られるように指導するという定めがあり、紛争解決に向けた行政指導をしています。
 ご指摘を踏まえ、建築する自らの建物だけでなく、周囲の建物による影響も可能な限り考慮して、教育施設に生じさせる日影に配慮するよう指導するとともに、紛争が生じた場合には適切な調整に努めたいと考えております。

 【藤井】
 住宅都市局長から「紛争解決に向けた行政指導」、「建築する自らの建物だけでなく、周囲の建物による影響」についても「教育施設に生じさせる日影に配慮するよう指導する」との答弁でした。

 指導や調整に努めるとのことですが、都心部にある教育施設等の、今あるわずかな日照を今後も確保できるかどうか。日影の問題を解決できるかどうか。これは、都心部での子育てにとっても大きく直結します。

 中高層建築物により、都心の幼稚園や保育園の園庭の日照をはじめとする豊かな環境が奪われてしまう。この事態が進むことを防止することは厳しいものもあり、この条例だけで、全てを防ぎきれないケースがあると考えます。それが今回の幼稚園ではないでしょうか。
 この条例をより実効性あるものに強化するよう市長に求めて、質問を終わります。

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プロフィール

藤井ひろき

Author:藤井ひろき
前名古屋市会議員
日本共産党 藤井ひろき(博樹)
中村区上石川町3丁目2-3
電話052-411-4161

 <略歴>
1977年8月6日生まれ
大阪府吹田市出身
東海大学文学部文明学科卒
   (西アジア文明コース)
会社員(旭化成ホームズ)
   (サークルKサンクス)
日本共産党愛知県委員会勤務

 <現在>
前名古屋市会議員
党愛知県委員会県委員
党中村区市政対策委員長
名古屋市中村区鴨付町在住

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