バリアフリーに逆行 名古屋城天守閣木造復元は再検討を!

2018年05月16日15:58

 昨日、開会された市議会経済水道委員会では、
(1)特別史跡名古屋城跡天守閣整備事業に係る基本計画(案)の進捗状況について(観光文化交流局関係)

(2)特別史跡名古屋城跡バリアフリー基本方針(案)について(観光文化交流局関係)

 でした。

 質疑において当局は、エレベーターに代わる昇降技術が、現時点で存在しないことを認めました。「新技術」の開発の目途については、「2022年12月を目途になんとか」「(木造復元天守閣)竣工までに新技術を」との答弁。新技術の開発に対し、「相当な決意」の答弁も何回かありましたが、具体的な代替案は出ませんでした。

 当局から提出された資料では、「これまでのバリアフリーの検討として」、「目的 急な階段の昇降が不便な方に、新たな昇降技術により天守内のエレベーターで行けない場所を見学していただく」に対し、「具体例 ロボット技術等により障害物を乗り越えることができる車いすにより、なだらかな階段を3段昇降することが可能」と、まるで答えになっていません。

 私も「技術開発とは、研究を行い、研究をもとに実験。その実験の結果を検証し、さらに研究、実験の繰り返しがあって、初めてその新しい技術が社会に貢献できる。2022年に間に合うと本当に思うのか。障害者の皆さんも今日の委員会を傍聴されて、不安に思うのでは」と質しました。

 私の質疑では、名古屋福祉都市環境整備指針を示しながらバリアフリーについて質問。市の公共建築物で同指針が策定(1991年)されて以来、バリアフリーに適応しない公共建築物が新たに建築された事例はあるのかと質すと「おそらくはない」とのこと。
 
 当局提出資料にも、障害者団体の皆さまからの意見として、「バリアフリーはこの時代にとって最大の価値。人間の幸せや安全を考えた時に欠かせない」「(木造天守復元後、障害者の人専用の入城日を想定した)ハートフルデイだとか、障害のある人だけと考えること自体も差別である」とあります。障害者の皆さんの理解を得ないまま、バリアフリーについて市民合意がないまま、文化庁に申請をするのか?見切り発車となるのではないのか?と強く質しました。

 さらに「車いすに乗ったまま乗降できるはしご車」「人が乗って昇降できるタイプのフォークリフト/高所作業車」と当局は言うが、障害者は、公共建築物でごく普通にエレベーターを乗る、当たり前のバリアフリーを求めている。障害者のお子さんがおられる母親からも「障害者をエレベーターでなく、はしご車やフォークリフト、高所作業車のようなものでと、考えていること自体が障害者差別である」の声が寄せられたことを紹介。

 木造復元を2022年に間に合わそうとするから、バリアフリーひとつとっても、木造復元賛成の方々からも反対の声がでるのではないのか。バリアフリーについては、障害者だけでなく、ご年配者、小さなお子さんを連れの皆さんからも同様な声があがる。市民同意がないと強く質しました。

 「代替『新技術』めどなく 市議から疑問あいつぐ」(今朝の「日経」)の委員会でしたが、「共産以外の会派からは不設置方針への明確な反対表明はなかった」(今朝の「朝日」)でした。

 慌てて2022年に天守閣木造復元を間に合わせるのではなく、現天守の耐震も含めて、幅広い市民の声を聞き、再検討すべきです。

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ふっちん の 告知板

ご参加ありがとうございました
 5月16日(水)に開催された「日本共産党大演説会」には多数ご参加いただきありがとうございました。
 右足を骨折した志位和夫委員長に代わり、小池晃書記局長がお話をしました。
 分かりやすく、ユーモアを交えた話に会場は沸いていました。

プロフィール

藤井ひろき

Author:藤井ひろき
名古屋市会議員
日本共産党 藤井ひろき(博樹)
中村区上石川町3丁目2-3
電話052-411-4161

 <略歴>
1977年8月6日生まれ
大阪府吹田市出身
東海大学文学部文明学科卒
   (西アジア文明コース)
会社員(旭化成ホームズ)
   (サークルKサンクス)
日本共産党愛知県委員会勤務

 <現在>
名古屋市会議員
党愛知県委員会県委員
党中村区市政対策委員長
名古屋市中村区鴨付町在住

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