名古屋城天守木造化。石垣保全、修復が長期化すれば、2022年12月工程見直しも

2017年08月03日18:34


 一昨日、名古屋市議会経済水道委員会で名古屋城天守閣の石垣視察&有識者会議(石垣部会)の委員さんとの意見交換会が開催されました。
 石垣視察では、天守閣東壁の石垣(空襲で焼けた時の後が赤くなっています)、北壁の石垣(石垣が、写真のようにはらんでいます)を視察。
 その後、天守閣地下の穴倉の石垣へ。この後の意見交換会では、江上ひろゆき市議が、この穴倉について質問。穴倉の石垣が現在の天守閣再建時に江戸期の石垣と取り換えられていたのではないか。空襲を受けた石垣であれば、もっと赤茶けていてもいいと目視ではあるが感じている。穴倉の石垣の調査が必要であれば、大規模な修復が必要。現在行っている馬出しの石垣を外すだけで10年以上かかり、これから積み上げると期間がもっとかかること。その調査が必要だと有識者から回答がありました。

 名古屋城跡は特別史跡です。
 写真は名古屋城内にある、清正公石曳きの像。築城の名手、加藤清正(加藤清正は、尾張国愛知郡中村村(現在の名古屋市中村区)生まれ。中村区と、ご縁がある武将です)らが行った天守の石垣普請や、お堀などが「本物」で文化的価値が高いから、特別史跡に指定されています。

 以下、写真は有識者との意見交換会の様子(写真は2枚とも、メーテレnewsより)。


 有識者は、石垣部会の北垣聰一郎氏(副座長:石川県金沢城調査研究所名誉所長)、千田嘉博氏(奈良大学教授)、赤羽一郎氏(愛知淑徳大学非常勤講師)、の3人です。

 有識者からは、
「特別史跡として価値があるのは石垣と堀」
「合理的合法的にやっていただく。思いだけで(天守閣木造復元を)進めていくのは、名古屋城の事務所の方も含めてみんなを苦しめる」


 と厳しい指摘が相次ぎました。


 市当局からは、石垣調査で大規模修復が必要な場合、
「木造天守の工程を見直すこともあり得る」

 と発言。初めて工程を見直す考えを示しました。

 先月4日、市議会本会議において私は日本共産党名古屋市会議員団を代表して、名古屋城天守閣積立基金条例の制定、及び名古屋城天守閣特別会計補正予算に反対の立場から討論を行いました。
 その際、私から、
①市民合意がないなか、木造復元ありきで寄附金を募ることは問題である。
②収支計画において依然として税金投入の恐れがある。
③上物である天守閣の木造復元を急ぐあまり、石垣保存を軽んじることは認められない。505億円もの巨費を注いで、2022年12月までの短期間で巨大事業を行う、この計画自体に無理があり、文化財である「本物」の石垣について、調査の必要性、保存方法などについて、有識者会議で論議を呼んでいる


 以上、3つの問題点について指摘。そのうえで、
「天守閣木造復元を急ぐのではなく、耐震化も含めて木造復元構想を見直し、名古屋城のあり方について、じっくりと心をこめた論議をしていくこと」を求めました。先の有識者からの「思いだけで進めるのは、みんなを苦しめる」との指摘、そのとおりだと思いました。
 多くの市民から意見を聞く場を設け、じっくりと心をこめた論議が必要です。

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プロフィール

藤井ひろき

Author:藤井ひろき
名古屋市会議員
日本共産党 藤井ひろき(博樹)
中村区上石川町3丁目2-3
電話052-411-4161

 <略歴>
1977年8月6日生まれ
大阪府吹田市出身
東海大学文学部文明学科卒
   (西アジア文明コース)
会社員(旭化成ホームズ)
   (サークルKサンクス)
日本共産党愛知県委員会勤務

 <現在>
名古屋市会議員
党愛知県委員会委員
党名古屋南西地区委員会常任委員
党中村区市政対策委員長
名古屋市中村区鴨付町在住

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