解体・木造化 見切り発車は許さない!名古屋城天守閣木造復元反対討論

2017年03月25日15:11

 名古屋市議会2月定例会最終日(3月23日)において、名古屋城木造復元に向けた基本設計などが議会で可決されました。

 前日の22日、夜まで開かれました経済水道委員会で、昨年6月議会から継続審査になっていた名古屋城天守閣の解体・木造化予算案が、日本共産党(江上市議・西山市議)と丹羽議員(自民)以外の賛成多数で可決されました。
 同委員会の審議では、自民党や公明党の議員も、ときには共産党議員以上に当局を激しく追及していました。自民・民進・公明は附帯決議を付けましたが、その内容は、「入場者数目標の達成への努力」「寄付金、補助金、減税見直しも含めた財源確保」「事業費の圧縮努力」など、木造化事業を進める上では当たり前のことを述べているだけです。

 天守閣木造化には505億円という巨額の事業費がかかります。河村市長は、木造復元後の入場者数が現在の2倍以上の400万人程度に増え、それが50年間近くも継続することを前提にした収支計画を持ち出しました。入場者数激増の根拠を質した昨年2月議会の共産党代表質問に、河村市長は「税金を使うなどと人を惑わすようなことを言ってはいけない。税金は使いません」と答弁しました。

 ところが、経済水道委員会では、「何もしなければ時間とともに入場者数は落ち込んでいく」という日本総合研究所の意見が示され、収支計画の根拠のなさが明らかになりました。すると、河村市長は「仮に収支がよくなくとも、必ず推進すべきものである」と開き直りました。人を惑わしてきたのは、「税金は1円も使いません」と断言してきた河村市長です。

 同委員会では、4回の定例会にわたって各会派が熱心な議論をかわし、収支計画をはじめ木造化計画のさまざまな問題点があぶり出されました。それだけに今回、自公民の態度が急変したことは不可解です。

 現天守閣は、当時6億円をかけて市民の手で復元された戦後復興の象徴です。これを急いで壊すことに、市民の合意もありません。だからこそいったん立ち止まり、来月の市長選挙での市民の審判を踏まえて考えることが、民主主義ではないでしょうか。

 23日の市議会本会議で、江上博之市議が名古屋城天守閣木造復元議案に対して、反対討論を行いました。以下、反対討論(時間は2分)全文を紹介します。

 日本共産党名古屋市議団を代表して、天守閣木造復元議案に対し反対討論を行います。

 現天守閣は、72年前の戦争で焼失し、平和と戦後復興の象徴として再建。総事業費6億円のうち、寄付1億円の目標が2億円も集まる市民の思いがこもった施設です。その天守閣を解体し木造化を急ぐことは許されません。

 以下、反対理由です。
 第1に、基本設計等の可決によって、基本協定書に明記される505億円の事業費や2022年12月の完成期限などを認めることになるからです。

 第2に、市民合意はないからです。市は昨年5月2万人アンケートを行い、2020年7月までの市長提案は21%で、市民から否決されました。さらに、共産党市議団の実施した市政アンケートで「まずは耐震補強を」が52%ありました。市民の機運醸成に努めなければならないことを当局も認めるほど市民合意はありません。

 第3に、「税金投入はしない」という収支計画が破たんしているからです。事業費は入場料で賄うと言いますが、本市の入場者数の積算について、木造化後「10年以上の将来にわたる予測はほぼ不可能」。次第に減っていく、というのが市の委託した調査結果です。
 市長は、「仮に収支がよくなくとも、必ず推進すべきもの」と赤字もあり得ることを示唆し、当局も「税金は投入しない」から「税金投入しないように努力する」に答弁を変えました。このような市民負担につながる収支計画は認められません。

 以上で反対討論を終わります。

(注)議案は、共産12名と自民2名以外の賛成により可決しました。

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志位委員長演説会、3,500人
 5月20日(土)、名古屋駅西口で開催された志位和夫委員長の街頭演説会には、3,500人もの方が来てくださいました。
 たいへん日差しが強く、暑い中を中村区からも大ぜいご参加いただきありがとうございました。

プロフィール

藤井ひろき

Author:藤井ひろき
名古屋市会議員
日本共産党 藤井ひろき(博樹)
中村区上石川町3丁目2-3
電話052-411-4161

 <略歴>
1977年8月6日生まれ
大阪府吹田市出身
東海大学文学部文明学科卒
   (西アジア文明コース)
会社員(旭化成ホームズ)
   (サークルKサンクス)
日本共産党愛知県委員会勤務

 <現在>
名古屋市会議員
党愛知県委員会委員
党名古屋南西地区委員会常任委員
党中村区市政対策委員長
名古屋市中村区鴨付町在住

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