
今回の「日記」は、川崎市客引き行為等防止に関する条例について②です。
川崎市では、今年度から10人の警察OBを嘱託市職員として採用。このジャケットを着たパトロール隊が、繁華街を巡回しています。

既に条例が制定されている大阪市の視察時は、パトロール隊に同行させていただき、条例違反者(客引き)を「指導」する現場を視察することができました。
しかし今回の川崎市では、いよいよ「罰則規定」がまもなく始まることもあり、パトロール隊から離れた場所から、活動様子を伺いました。罰則適用はまだでも、条例違反者には声かけをしていました。
藤井が視察したのは8月。「4月の条例施行後、客引きはある程度は減ったが、『罰則規定』の適用が9月からのため、まだ客引きはいる」との川崎市から説明を受けました。

夕方4時から川崎駅東口周辺の繁華街で調査を開始。なんと4時半過ぎに4名の客引きを駅東口で確認。次々と通行人に声をかけています。
午後6時には、商店街内各地でも複数の客引きを確認。商店街(居酒屋店等よりも、日用品を扱っているお店が多かったです)にとっても、営業中(夜8時を過ぎても営業されていました)、店の目の前で客引き行為や客待ちをされると、トラブルにもなりかねません。
午後7時を過ぎると、商店街内の交差点内ごとにで5~7名の客引きがおり、次々と声がかかります。藤井も調査中、何度も声がかかりました。道を引き返すと、つい先ほど藤井に声をかけた客引きが、また声をかけてきます。まさに手当たりしだいです。
パトロール隊が近づくと、条例違反ですから客引きはいったん散ります。しかし、定点パトロールが終わり、隊員の皆さんが別の場所へ移動すると、客引きは再び現れ、客引きを再開していました。

この写真。商店街内の交差点中央付近に客引きが4名います(画像を少し粗くしています)。
予想していましたが、この写真撮影直後、「居酒屋、お決まりですか?」と、さっそく声がかかりました。
午後8時、目視で川崎駅東口周辺で45名ほどの客引きを確認しました。川崎市からは「罰則規定が施行される9月1日以降、条例違反者には確認しだい、その場で指導などを適用していく」と説明を受けました。今月1日から罰則適用が始まっています。適用後どうなったのか。神奈川県を訪れた際、この目で確認したいと思います。
なお川崎市では商店街から請願や陳情、要望書などは市へ提出されていませんでしたが、神奈川県内でも大和市や厚木市などでも同様の条例が制定されたことから、大阪市や京都市の客引きを防止する条例を参考に制定しています。
市議会本会議質問で、自席にて意見を申しましたが、条例が制定されてもいわゆる「罰則適用」がないと、客引き行為等も減少しないと痛感しました。今回の視察は、名古屋市で今後の対策を研究するうえで大いに参考になりました。
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