6月定例会閉会。名古屋城天守閣木造復元問題は!?

2016年06月29日16:17


 名古屋市議会6月定例会が閉会しました。
 今日の「日記」では、名古屋城天守閣木造復元問題について、報告します。

 6月議会の経済水道委員会(日本共産党市議団は、江上博之市議と、西山あさみ市議が委員)にて、2020年7月までに天守閣を木造復元する予算を通すのか、止めるのかについて論戦が行われました。
 当初は22日と23日で審議終了の予定でしたが、24日と27日、28日も審議が行われました。

 6月24日の同委員会では、税金投入なしで建設費、維持管理費をまかなえるのかが、議論に。自民党議員が、昨年度174万人の入場者が、木造になって50年近く360万人から400万人の収支計画であることについて、これからの人口動態調査を例に質問。第三者機関で積算根拠を調査することになりました。

 江上博之議員は、建築基準法、消防法の除外の調査をおこなった2011年以後の検討をもとに、入場者を積算しているのか、と質問。税金投入しないようにするため、建設費・維持管理費に見合う入場者数を示しただけで、必要な検討をおこなっていないのではないか、と質問。法令の検討のうえでの入場者数(具体的には、安全確保のため入場規制が必要なはず)を積算していないことが明らかに。

 24日には自民党議員から、工期を2020年まで、とはせず2027年に定め直してはどうか、と提案がありました。同日、自民党市議団は、木造復元には賛成する方針を発表(翌日の「中日」より)。

 27日の経済水道委員会には、河村たかし市長も出席し、1日も早く木造化したいが「議会でのさまざまな議論や、今回の2万人アンケートの結果をふまえますと、耳を傾ける必要もある」と述べ、木造復元をめざす時期を2026年(市がアジア競技大会を招致計画)や、2027年にしても「名古屋にとっては、大きな起爆剤になりうる」との考えを示しました。
 併せて、木造復元の優先交渉権者(竹中工務店)との法的な関係を調査するため「決断するのにもう少し時間を」と述べました。

 江上議員は同委員会にて、市長の意向がまだはっきりしないこと、また、財源となる入場料の根拠となる入場者見込みの検討が進められること等から、審議を継続することを求めました。

 結果、同委員会では名古屋城天守閣木造復元に関する補正予算は、全会一致で継続審査になり、本日の本会議でも継続と議決されました。

 ところで、木造復元の完成時期を2026年、あるいは27年まで延期したとしても、工期は10年足らずしかありません
 2020年7月までに天守閣を復元するという竹中工務店の提案でも、後回しにした石垣工事まで完了する予定は、2024年度。石垣工事も含めると工期は、8年になります。自民党の提案は、石垣工事から着手するというもので、手順は変わりますが、工期は、最大3年伸びるだけです。すぐに現天守閣の取り壊しにかかり、木造化を拙速に進めるという点では、竹中工務店案と大差がないのではないでしょうか。

 市民アンケートでは、「2020年7月にとらわれずに木造復元を行う」と回答した人が4割と最多でしたが、この回答を選択した人のすべてが、現天守閣の耐震改修を否定したと捉えることはできません。
 まずは耐震改修を行い、将来、建て替えが必要になった時には、コンクリートでなく木造で復元すべきと考えて、この回答を選択した市民も少なくないと思います。

 天守閣の耐震性に危険があるというのなら、まずは耐震改修を急いで行いうべきです。そのうえで、名古屋のシンボルである、名古屋城の木造復元については、数十年かけて市民的な議論を行えばよいのではないでしょうか。

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プロフィール

藤井ひろき

Author:藤井ひろき
名古屋市会議員
日本共産党 藤井ひろき(博樹)
中村区上石川町3丁目2-3
電話052-411-4161

 <略歴>
1977年8月6日生まれ
大阪府吹田市出身
東海大学文学部文明学科卒
   (西アジア文明コース)
会社員(旭化成ホームズ)
   (サークルKサンクス)
日本共産党愛知県委員会勤務

 <現在>
名古屋市会議員
党愛知県委員会委員
党名古屋南西地区委員会常任委員
党中村区市政対策委員長
名古屋市中村区鴨付町在住

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