名古屋市議会定数削減 切られるのは民意「市民の声」

2016年03月09日19:38

 昨日の名古屋市議会本会議場で、自民、民主、公明が強行した報酬引き上げ・定数削減に対しての、日本共産党名古屋市議団の質疑を紹介します。
 本日の「日記」では、自民、民主、公明提出の定数削減条例案に対する、山口清明党市議(港区選出)の質疑を掲載します。答弁者は、公明の田辺市議です。


 何のための定数削減か
【山口議員】
 第2号議案、議員定数の削減条例についてうかがいます。
 この条例は議員定数を75から68へと7削るものですが、議員定数は市民の多様な民意をどれだけ市政に反映できるか、という民主主義と選挙制度、議会の機能に関わる重要な問題です。以下、三つの角度から質問します。

 第一に、定数を削減する最大の目的は何か?まずうかがいたい。
 市民の暮らしが大変だから、議会も「身を切る改革」かと思いきや、報酬引き上げとセットの条例改正です。定数7減による経費削減額は、政務活動費込みで年間9800万円ですが、報酬引き上げの総額は7減の68人分でも年間約4億4400万円、身を切るどころか、焼け太りです。
 定数削減と報酬引き上げがセットでは「身を切る」ことになりません。何のための定数削減ですか?


 市政への監視機能が弱まるのでは
【山口議員】
 定数削減は、二元代表制の下で議会の市政監視機能を弱めることになりませんか?
 市議会の大切な役割は、市政を監視し市長を暴走させないことです。「市の仕事が適切に行われているかをチェック」するのが議会です。定数を削れば、どうしても市政に対する監視機能が低下します。
 国会の定数削減の議論では安倍総理もこう答弁しています。「私が、議員の削減の話をするのには抵抗を感じている。行政府の長としては、チェックする皆さんの数を減らすことについて、積極的にどんどん減らしたらいいと言うべきではない」。私もそう思います。
 二元代表制の下で、議会が市長と対等・平等な立場で市政を監視するためには現行の定数75でも決して多すぎる数ではありません。
 監視する対象も増えています。議場の答弁席を見てください。この間に副市長は2人から3人になり、局長も13人から新年度は16人に増えます。
 いま、議会を小さくする理由はありません。なぜ自ら、議会の機能を弱めるのですか?答えてください。


 多様な民意が切り捨てられるのでは
【山口議員】
 第三に、定数削減は、議会基本条例が定めた「多様な民意を市政に反映させる」という議会の役割を後退させるのではありませんか?

 名古屋市議会基本条例の前文には、「多様な意見を反映することができる議会のさらなる充実・強化が求められている」とあり、第2条には「市民の多様な意見を議会審議に反映させることは、議会活動の基本」とあります。そして第16条で、議員定数は「各層の多様な民意を市政に反映させるために必要な人数を確保」するとしています。市民の多様な意見・民意を反映するのが議会の基本、これが名古屋市議会基本条例です。
 定数削減は、市民の声を削ることになります。具体的に指摘したい。
 提案では7区中4区で人口が増えているのに議員を減らします。市民の声が届きにくくなるのは明らかです。
いわゆる死票も増えます。7減を前回選挙結果に単純にあてはめれば、議席につながらない死票が得票全体の17%から22%に増えます。有権者の2割を超える声が切り捨てられます。また一般的に定数が減れば候補者も減り、市民の選択肢も限られてきます。
 定数削減は市民の多様な意見を切り捨てます。議会基本条例とは相いれないのではありませんか。



 他の政令市でも削減されている
【答弁者=公明・田辺議員】
 議員定数のあり方については、昨年4月の統一地方選挙において、多くの候補者が定数削減に言及し、選挙戦を通じて、有権者の皆様からご意見をいただきました。そして、選挙後の昨年5月に、各会派の代表からなる議会改革推進協議会を設置し、6回にわたり公開の場で精力的かつ慎重に議論を重ねてまいりました。
 その議論を踏まえ、多くの有権者のご意見や他の政令指定都市では議員定数が削減されていることなどを勘案し、議会もできる限り身を切る思いで対応していくべきとの姿勢から、現行の定数75人から7人減とするものです。
 これは、いわゆる旧法定上限数、すなわち平成23年に改正される前に地方自治法第91条において定められていた議員定数の上限数でありますがこの定数88人に対し、現行の定数75人から7人減して68人とすることで、旧法定上限数からの減員率において、千葉市の21.9%を上回り、22.7%と政令指定都市中トップとするものでございます。


 民意反映は議員の努力で解決する
【答弁者=公明・田辺議員】
 今回の定数の削減は、さまざまな民意をくみとる必要性を認識し、その努力を怠らないことは当然ですが、議会もできる限り身を切る思いで対応していくという姿勢で行なっているものです。
 75人からの7人の定数削減により多様な民意が反映できなくなったり、議会の姿勢監視機能を弱めるとは考えておらず、それは議員の今後の努力の問題であり、議員一人ひとりが今まで以上に多様な民意を汲むなどの努力をして解決すべき問題と考えています。


 議員の努力の問題
【答弁者=公明・田辺議員】
 確かに多様な民意を市政に反映させることは、議会基本条例にも記載されているように重要なことと認識しています。
しかし75人からの7人の定数削減により多様な民意が反映できなくなるとは考えておらず、それは議員の努力の問題であり、また覚悟の問題であり、議員一人ひとりが今まで以上に多様な民意を汲む努力をして解決していくべき問題と考えます。



 切られるのは民意。撤回を
【山口議員】
 定数を削減する理由は結局、他の政令市も削減しているから、議会もできる限り身を切るべきだから、との答弁でした。身を切るといって報酬を引き上げる。定数削減は報酬引き上げの方便としか思えません。
 定数の減員率が政令市中トップになると言われたが、自慢する話ではありません。市民の民意反映度がワースト1になるだけです。
 市政の監視や民意の反映は、議員の努力の問題だとの答弁ですが、精神論にすり替えてはいけません。
 議員の努力でがんばるのは報酬のほうじゃありませんか。市民の声を市政に反映させる民主主義のツールを自ら削るのが問題だと言っているのです。
 議会基本条例を棚上げしてはいけない。議員定数は二元代表制のもとで議会の役割をどう果たすか、との視点でもっと慎重に扱うべきです。
 まだまだ議論したいのですが、本来、審議すべき委員会への付託すら行わない。この決め方も問題です。
 定数削減を強行すれば、議会が市民からますます遠くなり、市政をチェックする機能を弱めます。切られるのは民意です。
 この点を強く指摘し、定数削減条例の撤回を求めて、質問を終わります。

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プロフィール

藤井ひろき

Author:藤井ひろき
名古屋市会議員
日本共産党 藤井ひろき(博樹)
中村区上石川町3丁目2-3
電話052-411-4161

 <略歴>
1977年8月6日生まれ
大阪府吹田市出身
東海大学文学部文明学科卒
   (西アジア文明コース)
会社員(旭化成ホームズ)
   (サークルKサンクス)
日本共産党愛知県委員会勤務

 <現在>
名古屋市会議員
党愛知県委員会委員
党名古屋南西地区委員会常任委員
党中村区市政対策委員長
名古屋市中村区鴨付町在住

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